当社の主力商品「こうや豆腐」「味付けいなりあげ」の主原料となる『大豆』は、古くから日本人と関わりの深い重要な食材のひとつです。現在では、豆腐やおから、味噌、しょうゆなど多くの大豆加工品が食生活に取り入れられています。当社では明治35年の創業以来「こうや豆腐」を作り続けていますが、近年では「こうや豆腐」を粉状にした「粉とうふ」が健康食材としてテレビなどで紹介され、注目を集めています。
「畑の肉」とも呼ばれる大豆には、小さな1粒1粒にたくさんの栄養が詰まっています。下の図では、大豆の食べられるところ=可食部(かしょくぶ)100gあたりの栄養素と、他の食材でその量の栄養素を摂取するために必要な量をまとめたものです。タンパク質、ミネラル、ビタミン、食物繊維など、図から大豆がいかに身体に大切な栄養素が含まれているのかが分かります。まさに大豆は、成長期の子どもから働き盛りの大人、そしてお年寄りまで、年齢を問わず人間の身体に必要な栄養食といえるでしょう。
炭水化物、脂質、ミネラル、ビタミンとともに五大栄養素と呼ばれるタンパク質は、たくさんの種類のアミノ酸がつながってできている、生物を構成する成分のひとつです。動物性のものと植物性のものに分けられますが、大豆に含まれるタンパク質はもちろん植物性タンパク質。蒸し大豆のアミノ酸総量は可食部100gあたり18,000mgと豊富で、体内で作ることができない必須アミノ酸が必要量に対して含まれる割合は86%と大変優れています。なかでも燃焼系アミノ酸(バリン・ロイシン・イソロイシン)も含まれており、大豆の良質なタンパク質と必須アミノ酸は、栄養補給のサポートをしてくれます。
五大栄養素のひとつであるカルシウムや鉄などの「ミネラル」は、私たちの体の中でとても重要な働きをします。成長期のお子さんからお年寄りまで、とても大切な栄養素です。中でも女性は生理をはじめ、妊娠や出産で鉄分が不足しがちだといわれています。ミネラルは身体で作り出すことが出来ず、食べ物から摂取する必要があるものなので、積極的に大豆食品を摂るようにしましょう。
不飽和脂肪酸は体内で合成できない「必須脂肪酸」を多く含み、エネルギー源や身体の構成など健康に欠かせない脂質です。大豆に含まれる脂肪分のうち約80%がこの不飽和脂肪酸です。
大豆の胚芽部分に多く含まれる「大豆イソフラボン」は機能性表示食品の関与成分として女性やお年寄りの方を中心に注目を集めています。